散策04
こんにちは
今回も散策のお話です。短いけど。
研究室へ向かう途中にふらりと周りを歩いてみました。
すると今季初イタドリハムシ。
筆者の好きなハムシさん。日本のハムシの中だと大型になるのかな?模様の変異があって面白い種類です。
写真だとイネ科植物の上にいますが、横にはちゃんとイタドリが生えています。
オレンジの模様が綺麗です。
シラケトラがいた材に寄りましたがなんもいませんでした。残念。
この時期の桜の木にはムネアカアワフキが沢山ついています。
ベストショット
胸全体が赤いのが♀で、小盾板だけが赤いのが♂です。これは♀。
手すりにはナミテントウが。
模様の遺伝変異のお話は面白いですよね。
最後にサツマゴキブリ発見。
本来は南方の種なので、移入種になります。ここらではうじゃうじゃ。物をひっくり返すと大抵います。
まぁ民家に出るGと違って、森の中にいるので汚くはないし、動きも怖くもなんともないのです。飛ばないしね。
ではでは~
散策03
こんにちは。
先日に引き続き散策です。
なんだかGW明けで体の調子が微妙な筆者ですが、気晴らしに散歩でも行けば治るかなぁなんて思ってフラフラしてきました。
2019,05,09
天気は曇り。
まずは散歩01で見かけたハムシさん。
ハムシハンドブックで、種までは落とすことができませんでしたが、ツヤハムシの仲間っぽいです。
先日より個体数が減っていました。
お次はクモ。
ツヤハムシを写真に納めていたら出てきた奴です。
twitterで聞いたところキハダエビグモとのこと。
色合いと形がなんともカッコいい‥‥
アシダカ軍曹に似ていますが比べるとかなり小さいです。
んで場所移動。
広葉樹の枯れ枝にアトモンサビカミキリ発見。
ここらでは一番よく見かけるサビカミキリです。
触ると擬死します。
もう1個体発見。
小さくてかわいいやつです。
今度は手すりに虫発見。
ヤツボシハムシです。
模様に変異を起こす種類で、先日見かけたやつとはまた違う模様。
同じ場所にいたので、近くにホストであるエノキがあるのかも?
前から。
うしろ後ろから。
ベストショット🙃
先日のやつはこれ。模様が違うでしょ?
階段を降りると中型のカミキリ発見。
ヒメヒゲナガカミキリかな?
個体数の多いフトカミキリの仲間です。
広葉樹の枯れ木によくいます。
動き回って写真が撮りづらいのなんの‥‥😕
ポトッと地面に落ちて、落ち着きました。
次。
いつの間にか小さな枝積み場が出来ていたので覗いてみることに。
おっ
シラケトラカミキリ!
大学では初見です。
カメラには納められましたが、筆者が後ろから歩いて来た人にびっくりしてまさかのロスト‥‥
やらかした‥‥😭
まぁまた覗きに行ってみます。
こやつは楓でよく採れるヒメクロトラカミキリに似ていますが、少し体が大きく、背中の模様が異なっています。
気を取り直して次っ。
ヨモギの上に中型のコメツキムシ発見。
何故か今日やたらと見かけました。
特徴が無さすぎるので名前はちょっと解らず‥‥
ハルジオンの群生場所に向かうと、先日と同じようにコアオハナムグリが昼食中。
春って感じで好きです。
ちなみにコアオハナムグリ、春と秋に個体数が増えます。
夏は暑すぎてあんまり見かけません。
秋にはセイタカアワダチソウに集まっているのを見かけます。
イタドリの上にダイミョウセセリ。
ヒラヒラと何匹か舞っているのを確認できました。
エノキの稚樹にクロウリハムシ。
ガードレールの下に大きい虫発見。
ジョウカイボンでした。
かなりの頻度で見ることができます。
そいや採集したことなかったな‥‥
葛の葉っぱが特徴的に食べられていたのでじっくり観察すると‥‥
やっぱりクズノチビタマムシです。
ゴールドとシルバーの模様が良いですねぇ😊
触るとすぐにポロっと落ちます。
今年初タマムシです。
幼虫は葉に潜る、潜幼虫って呼ばれる類いだそうです。名前の通り、葛が食草になります。
ベニシジミさん。
散歩も終盤になってきました。
ふと、木製の手すりの上になにやら大きなゾウムシ発見。
クスアナアキゾウムシです。
全然動きません。
何やってるんでしょうかね🤔?
全く動かないので深度合成できちゃいました。
最後はカメムシ。
よくよく見ると背中にハエが乗っかっています。
全く気づきませんでした😅
散歩終了!
今回は結構虫が見られて楽しかったです。
ではでは~
散策02
こんにちは
GW中いろんな方の採集行を見て、うずうずしていた筆者です。
2019,05,08
今日は晴れたのでお散歩に。散策第2弾になります。
まずなにやらアサガオの仲間に食痕を発見。じっと見ているとハムシを発見しました。
ヨツモンカメノコハムシ。
どうやらサツマイモなどにくっついて移入、北上してきている外来種?とのこと。1cm近くあり、なかなかの迫力。
落ちそうだったので生態写真は撮れなかったです‥‥
お次は手すりに芋虫発見。
毛虫さん。オレンジの体と白黒の毛が良い組み合わせになってます。
種はちょっとこの手には弱いのでわかりません‥‥
次はバラルリツツハムシ発見‥‥したのですが、写真を撮ろうと接近した瞬間落ちて見失いました😑
場所を移動すると、花の上にコアオハナムグリがいました。
形と時期からして花はハルジオンっぽいですね。
揺らしても逃げずに花粉を食べているので写真が撮りやすいです😀
この場所には2匹のコアオハナムグリがやって来ていました。
それから特に虫を発見できなくなったのでふらふらと近くの公園へ。植樹が多く、何かいるかも?な感じで向かいました。
すると道中大きな幼虫発見。
twitterで教えていただいたのですが、ヒオドシチョウの幼虫だそうです。
榎にぶら下がっていました。
奇抜なカラーをしています。
んで、公園到着。
コナラやユズリハ、トチノキ、桜、クロガネモチ、カクレミノなどなど、いろんな木が植えられている公園です。
コナラの木に食痕があったので下から覗いてみると‥‥
セボシジョウカイ?発見。
他にもジョウカイボンが何匹か見られました。
葉っぱをめくるとコイチャコガネが。
クリやクヌギ、コナラに付いているのをよく見かけるコガネムシです。
目がかわいいです。
桜を覗くとムネアカアワフキがいました。
胸部全体が赤いので♀ですね。
お腹が下がっていたので産卵していたのかも?
こちらも何匹か同じ木にくっついていました。
して、今回はここで帰宅。
あんまり種数は見られませんでしたが、天気もよくお散歩日和でした。
ではでは~
ルリクワガタ比較01
地域変異が見られるルリ、コルリの写真を撮り、個人的に記録・比較用に記事として残しておきたいと思います。
まぁ、その第一話です。
今回はS県のルリクワガタ♂。4匹は同産地。
蛹室で死んでいた個体
今のところ、4個体とも色に僅かな違いが見られます。
並べて見ると胸部の形も若干違っていますね。
また、拡大すると顎の長さがはっきり見られて面白いです。
まだまだ採集数が少ないのでなんとも言えませんが、いろいろ比べて違いを発見してみたいです。
写真を撮り次第記録していこうかと。
ではでは。
平成最後のコルリ採集
こんにちは
GW、晴れたと思ったら突然雨が振りだしたり、暑いと思ったら次の日は凄く寒かったりと天気が全く読めません。
そんな中、ゆのはな虫屋の綾瀬さん(https://yunohanaya.hamazo.tv)と冷温帯へ採集に行って参りました。
今回はコルリとルリが筆者の狙いです。
2019,04,28
朝9時に出発。
この時点では快晴。山の方も空気が澄んでいて輪郭がくっきりと確認できました。
して、現地に付くとまさかの残雪。前日に平地で雷雨があったのですが、山の上では雪が降ったみたいです。
まぁ採集には問題無いので、林の中へ突撃です。
GPSをつけながら(方向音痴には必須アイテム)フラフラとコルリが入ってそうな枝や小材を探します。
フラフラしていると綾瀬さんが赤枯れ材を発見。パカパカやりますがツヤハダは幼虫が数匹出てくるのみ‥‥
ただ、いつものやつを綾瀬さんが掘り当てました。
数が多い以外は大きくてカッコいいオサムシではあります。
正面からパシャリ。
私はすぐ横で柔らかい部分を手鍬で崩していました。すると、
見たことの無い質感のオサムシが出てきました。
ホソアカガネオサムシです。筆者は初見。
中々渋いエリトラと色をしています。
取り出す際にオサムシ特有のスプレー攻撃が風で顔に直撃し、かなりピリピリしました‥‥
ついでにクロナガも追加。
結局ツヤハダ成虫は出なかったので移動です。
散策中にはこんな雑甲虫を確認。
クワガタゴミムシダマシ。
雪解け水で濡れててなんだかよくわからない写真に‥‥
家で撮影するとこんな感じ。古代兵器っぽくてカッコいいです。
未だに長角の♂に出会えていないので次こそは見つけたいなぁって思ってます。
お次はヒサゴ系
シワヒサゴゴミムシダマシ
家で撮影。
ニシツヤヒサゴゴミムシダマシ?
似た種類が多くて同定が中々‥‥
ハネカクシsp.
ケースを出していたらどこかへ行ってしまいました。
当初の目的であるコルリ、ルリ散策再開です。
しかしマークはあれど幼虫すら中々会えません。
ひたすら拾って確認、拾って確認を繰り返していると中々良い物件を遂に発見。
コルリは材表面に蛹室を作るので1発目で吹き飛ばさないように慎重に処置します。
パコンとやると、
(優良物件)
中央に青緑色に光る物体が写っています。
トウカイコルリ♂が出てきました。とりあえず、目標は達成です。
更にパキパキやっていくと‥‥
隙間から宝石が顔を出しました。
照度調整。
別個体♂
♀(普通の銅色をしていました)
どうやら当たりの材だったようで3ペアの成虫を採集できました。
幼虫も出てきたので採集しておいたのですが、家で確認したところ、3/4がまさかのハナムグリ幼虫‥‥
たぶんオオトラフかなぁ‥‥
頑張って育ててみます。
そんな当たり材を調理していると綾瀬さんの私を呼ぶ声が聞こえてきたので向かうと、なんと大きめのヒメオオ♂を取り出していました。
中々良い写真が撮れました。
その後は移動しながらコルリを探すも全く成虫は現れませんでした。まだまだスキルが足りないのかぁ‥‥
ルリに関しては材すら見つけられず‥‥
勉強あるのみですね。
お昼を過ぎたあたりから急に天気が暗く、寒くなってきたため退散。4時間位の採集となりました。
平成最後の採集を新しい発見で終われて良かったです。
令和も良い生き物ライフと、明るく楽しい時代になって欲しいなぁ‥‥と。
【謝辞】
採集に同行させていただきありがとうございました。
マメクワガタ
こんにちは
去年の秋、冬に和歌山県にルイスツノヒョウタンとマメクワを狙いに行ってきました。(残念ながらルイスは採れなかったのですが‥‥)
んで、その時採集したマメクワガタが羽化していたので、そのお話が今回の内容です。
今回の主役、マメクワガタ。
チビクワガタと形はそっくりですが、胸部の凹み(点刻)が長いです。
あと両種を一度生で見ると感覚でわかる事ですが、マメのほうが一回り小さいです。マメクワを見た後にチビクワを見ると凄く大きく感じます。
幼虫はコナラっぽい(スダジイ?)朽ち木から3令で採集しました。
それを、何時もお世話になっているショップの微添加マットに幼虫を投入すること大体5ヶ月ぐらいかな?で羽化してきました。
大きさの割に幼虫期間がかなり長い印象です。
途中で観察してみたところ繭玉のようなものを作っていました。まさかマメクワもネブトのようにチョコボールを作るとは思ってなかったので驚きです。
ケース側面に作った蛹室と成虫。
繭玉を割ると羽化した成虫が入っています。
ちょこまかちょこまか動いて写真が撮りづらいです。
拡大すると中々カッコいい。
まだ何匹か蛹がいるので、そやつらが羽化してきたらブリードを開始しようと思います。
自己採集血統ですので、なんとか増やしたいです😃
楓の花掬い01
こんにちは
春の採集といえば楓の花掬い。今年もこのシーズンがやってきました。
先日ゆのはな虫屋(https://yunohanaya.hamazo.tv)の綾瀬さんと花掬いに行ける機会があったので、今回はその採集のお話をしようかと。
2019,04,21
いつものポイントの道中へ。楓が道沿いに生えており、花掬いがしやすくなっています。
大学の楓は全部散ってしまいましたが、ちょっと標高を上げると満開の姿を見せてくれます。
とりあえず、掬います。
ピドニアが入りました。セスジヒメハナかな‥‥?
ヒメハナカミキリの仲間は似た形と模様を持つものが多く、種類も豊富な為、同定が大変です。
けれども同定をするのも採集の楽しみ方の1つ。
そんな曲者なピドニアを去年あたりから集めてみたくなり、只今勉強中です。
どんどん掬っていくと、小さいながらも非常に美しい虫のが入りました。
ファウストハマキチョッキリと言ってオトシブミの仲間になります。
ルビー色に輝いていて本当に綺麗です。ただちっちゃい‥‥
展足中の写真。ほんと色が綺麗です。
おつぎはこちら
ヒナルリハナカミキリです。ここではかなりの優占種のようで、掬い2回に1回は入っています。
同じく優占種がこちら。
ヒメクロトラカミキリです。
ちっちゃいし黒いので、網に入ると蟻に見えます。体格には結構な個体差があるみたい。
お次はシロジュウシホシテントウ。
初見の虫です。キジラミやアブラムシを食べるとのことなので、楓の花に来たのでは無さそう?
キバネニセハムシハナカミキリが入りました。
大学の楓では最優占種のやつです。
楓掬いの常連でもあります。
ピドニア追加。
ノミハムシの仲間も沢山確認できました。
もちろん蟻も。
暫くすると大きめの虫(花掬いにしては)が網の中にいるのを発見!
イタヤハマキチョッキリ♂です。
サイズもあって美しい。
光を当てるとルビー色に輝きます。♂は前胸に青い角を持っていて、それがまたカッコいい。
♀はこんな感じ。一回り小さいです。
途中、綾瀬さんがこんな虫を発見。
オオセンチコガネ。
大分スレている個体ですが金属光沢は流石のオオセンチ。
自然光では緑センチでしたが家に帰ったら普通赤色に変わってました(初めっから赤色)。
一通りポイントを掬い終わったので標高を一気に上げてクワガタ採集。
トウカイコルリを探すも3令幼虫しか出ない‥‥
まだまだスキルが足りないようです。
1000m近くは新芽が出ていたのでもう脱出している可能性はあるかもですが。
斜面を登っていくと、太い材にルリクワガタの産卵マーク発見。
ちょっと触ると‥‥
ノーマルの♀でした。
削りにくい位置にあるし、固いし、時間もそろそろなのでこの1匹を出して途中で止めることにしました。
途中こんな虫も発見。
クロナガオサムシ。
高標高では一番よく見かけるオサムシです。
大きいしカッコいいのですが、如何せん数が‥‥
思ったよりぽかぽかしていたのでミヤマヒラタハムシは既に活動していました。
キラキラして、新芽にくっつくのでルリクワガタに一瞬見える虫です。
余談ですが富士山五合目のダケカンバに沢山付いています。
お昼の時間になったので、ご飯を食べて、下ることにしました。
下りながらまた花掬いを実行。
ポロポロさっきと同じような虫が入ります。
ぼーっと花を見ていると何やらカッコいいカミキリ発見。
トガリバアカネトラカミキリでした。
筆者は初見です。
他にもシロトラカミキリを採集(写真取り忘れました‥‥)
他にもアオハムシダマシのお仲間が。いくつか似た種類があるやつらです。
たまーに真っ青な個体を見かけます。
ラメが入ってキラキラ光るので個人的に好きな虫です。
セモンジンガサハムシもいつの間にか網の中に。
この金色、水分で表現されているようで、標本にすると消えてしまうのが残念なところ。
スウィーピングをしていると変な虫が。
コミミズクです。
お仲間のミミズクに比べてかなり地味です。
楓のポイントを一通り周り、採集終了。
帰りの際にこんな虫が入り込んでいました。
クロフヒゲナガゾウムシです。面白い形をしたゾウムシ。柄も中々です。
1年ぶりの楓掬いはかなりの成果になりました。残念ながらグラフィラは今回も採れず仕舞い。また来年ですね。
ではでは~