方向音痴の採集記録

趣味の採集記、生き物に関することをお話します。

オオヒョウタンゴミムシ

お久しぶりです。

 

冬なので、ネタが無くて困ってます‥‥

ですので、今回は標本ネタで。
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オオヒョウタンゴミムシ Scarites sulcatus です。

 

昨年、Twitterのほうで知り合った方のご厚意で、探索に同行させていただいた時に採集できたもの。

 

デカいです。どんぐらいかというと‥‥


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でん

 

大体43mmぐらいあります。

4時間近く夜の海岸を歩いた甲斐がありました。

見つけたときは砂浜にこんなデカイのがいていいのか?みたいな違和感がスゴかったです。説明するには語彙力が無さ過ぎですね。


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正面から見るとこんな感じ。

ほんとカッコいいです。

 

分布はフィールドの中でも局所的でした。

探した感じ、ベイト仕掛けたほうが効率良さそうです。

 

別ポイントでは野良猫に食われてました。体が大きいから直ぐ見つかってしまうんでしょう‥‥

 

環境の良い砂浜に住むオオヒョウタンゴミムシ。どんどん海岸が開発されていく昨今、彼等もどんどん減っていくんでしょうね‥‥

飛翔標本

お久しぶりです。

今回は標本作りに関して。 

まだまだ標本作りに関してビギナーな私ですが、最近飛翔標本(翅開き標本)を作ることにハマってます。


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こちらは今製作中のパプキン飛翔標本。

ライブ飛翔標本と違って脚は普通の展脚です。

あっちはちょっとまだ難易度が高くて挑戦してません。 

翅を開いてトレーシングペーパーで固定、あとはいつものやり方です。


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コルリクワガタでもやってみました。

不器用な私には、1cmの虫の翅を開く作業は大変でした。

このコルリ、翅が意外と丈夫なのが今回の発見です。



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クロタマムシでも挑戦。翅下の青黒いメタリックボディがなんともカッコいい。

 

飛翔標本の良いところは並べるとカッコいいんですよね~

 

ではでは

 

 

ヤハズカミキリ お久しぶりです。

お久しぶりです。もはや日記じゃなくなってますね(笑)

 

今回はヤハズカミキリです。

インスタで写真を乗っけてるのですがあんまりあっちでは長々と語れないのでこちらで。

 

ヤハズカミキリUraecha bimaculata bimaculata
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中々イケててサイズもあることから、結構好きなカミキリです。

各種広葉樹を食べるみたいで良く枯れ枝にくっついています。

近所では確実に会える虫ではありませんが、初夏に散歩していればたまに見かける程度のやつです。

写真だと見づらいけどピンク色をしているのでカラーリングも素敵です。

名前の由来であるヤハズは矢筈のことで、この虫のお尻を注目していただけると判るのですが矢筈型になっています。

ヤハズと付くカミキリはコバヤハズカミキリ、ヤハズカミキリ、ハイイロヤハズカミキリなどなど沢山。いつか全種コンプリートしてみたいです。

 

ではでは。今度は和歌山県に行ってくるのでそれの採集記かな?

ミヤマシキミ

こんばんは

今回は植物のお話、ミヤマシキミです。

 

最近ほんと寒くなってきましたね。いよいよ冬到来です。

先日調査で浜松のほうへ行って参りまして、そこでよく目立っていたのがこちら
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真っ赤っかな実をつけている植物。

ミヤマシキミです。

常緑樹の低木となるこの木。シキミと名がつきますがミカン科の仲間になります。

ミカン科ミヤマシキミ属です。因みに雌雄異株です。


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これが雄かな?

シキミとちょっと似てるんですが、葉っぱをお日さまを通して見ると油点が散在しているのを確認でき、そこで見分けられます。

また生育環境によって変わりますが背がシキミより比較的低いです。

 

油点の写真とりたかったんですけどスマホだと無理でしたorz

 

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これがシキミ。(だったはず…)

 

ミカン科なこの樹木、葉っぱを千切ると良い匂いがします。


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実は10月頃実ります。

 

この実、アルカノイドを含んでいるようで、有毒なんだそうな。

美味しそうな色をしていますが食べないよう注意です。



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綺麗なものには毒があるんですね~

 

ではでは。またよろしくお願いいたします。

 

 

「風景写真」
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あー…

調査寒かったぁー…

トウカイコルリクワガタ



こんばんは

お久しぶりです。

 

今回はトウカイコルリクワガタの話を。

 

トウカイコルリを語る前に、ルリクワガタ属についてちょっとお話。

ルリクワガタ属は基本的に高標高のブナ帯に生息する小型種。

所謂北方系のクワガタです。

日本には大きく分けてルリクワガタ、コルリクワガタ、ホソツヤルリクワガタ、ニセコルリクワガタに分けられています。

東海地方に分布する、コルリクワガタの亜種がトウカイコルリクワガタです。

 

 

トウカイコルリクワガタ Platycerus takakuwai takakuwai 

長野、山梨、静岡、群馬、埼玉あたりに分布しているみたいです。
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♂は緑~青のボディ。♀は銅色~紫色をしています。同産地でも色には変異があります。

♀の特徴はお腹が半分オレンジなところ
これで他の種(特にタダルリ♀)とすぐ判別可能です。

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成虫は他のコルリと同じようにブナの新芽を噛っているようなのですが、ユキグニコルリほど簡単ではなく、確実な採集をするならば材採集。

発生時期の4月5月に林内を行動する個体を見つけるのも手ですが、いかんせんシーズンの短いクワガタですのでタイミングと場所が合わないとなかなか会えません。

 

 

採集記

 

12月一週目の日曜日、トウカイコルリの多産地に連れて行って頂ける事となり行って参りました。

初めての多産地採集、期待一杯です。

 

現地着。もう12月ですのでいくら暖かい日と言えども気温は5℃以下。

寒い‥‥

採集の格好を整えて林内へ出発です。

 

コルリクワガタの類は、じめじめした環境を好むらしく、そんな林床を徘徊します。

 

良い材ないかなぁと、ふらふらしているとこんなマークを発見。
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(・)←これ。

これがルリクワガタ属の産卵マーク。

こういった材を見つけたら鉈で慎重に薄く削っていきます。

そうすると…
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ポロっとキラキラしたもの発見!

トウカイコルリクワガタの♀!

 

まだまだ初心者な私ですが、連れて来てもらった場所は多産地と呼ばれる地。追加を頑張って探します。

 



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ぽん



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ぽん



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ぽん

 

と何頭か成虫を出すことに成功!


幼虫もいくらか出てくるので飼育分をお持ち帰り。

 

持ち帰った幼虫は、クワガタ用のマットに幼虫が入っていた材を入れて飼育できるようなのでチャレンジ。


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小分けにしてやってみます。

 

狙って何頭か出せたことで、成虫が入る材の感覚を少し掴めた気がします。

 

今回連れて行ってくださった方に、感謝申し上げます。

 

ではでは。

 

 

クワコ

こんばんは

 

今回はクワコです。短いお話ですがお付き合いよろしくお願いします。


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すごいぽかぽか日和にコンビニで見かけたモフモフ。

 

ご存知カイコ様の元になった種、クワコです。

学名はBombyx mandarina

チョウ目カイコガ科カイコガ属になります。

 

名前の通り幼虫は桑を食します。

 

今年の夏はヤマグワに幼虫が付いているのを見かけました。

 

成虫はウスタビガ採集のときに街灯へ飛んできているのを見かけました。

 

よくよく見るとほんとカイコ様にそっくりです。

一応カイコとクワコは交雑できるみたいですね。

 

虫が少なくなってくる頃に姿を見せてくれる良いやつの一つです。

 

ではでは。またよろしくお願いします。

 

藪紫と紫式部



こんにちは

連投になります。

 

今回は樹木のお話。


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低木で対性、きょ歯があるこの葉っぱなんでしょう?

 

まぁタイトルに答えがあるのでわかると思いますがヤブムラサキです。

 

そっくりなやつに紫式部ってのがいます。

洒落た名前ですよね。


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彼らはシソ科ムラサキシキブ属に分類されまして、6月頃に紫の花を咲かせます。

 

今回見たのは11月末。

落葉樹なので、もう葉っぱも落ちかけてました。

 

ただ紫の綺麗な実を発見

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ちっちゃい綺麗な実です。

 

どちらとも似たような低地の場所に生えるので見分けが大変。と思いきや触ればすぐわかります。

 

ヤブムラサキは葉っぱがフサフサしています。

感触はヨモギに近いかな?

ムラサキシキブはフサフサしていません。

 

この2種に似たやつにコムラサキもいるそうです。

違いはきょ歯が上半分だけなのと背が低いこと。

まだ出会ったことがないので探してみたいと思います。

 

見かけたら触ってみてくださいね。


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ではでは。またよろしくお願いします。