トウカイコルリクワガタ
こんばんは
お久しぶりです。
今回はトウカイコルリクワガタの話を。
トウカイコルリを語る前に、ルリクワガタ属についてちょっとお話。
ルリクワガタ属は基本的に高標高のブナ帯に生息する小型種。
所謂北方系のクワガタです。
日本には大きく分けてルリクワガタ、コルリクワガタ、ホソツヤルリクワガタ、ニセコルリクワガタに分けられています。
東海地方に分布する、コルリクワガタの亜種がトウカイコルリクワガタです。
トウカイコルリクワガタ Platycerus takakuwai takakuwai
長野、山梨、静岡、群馬、埼玉あたりに分布しているみたいです。
♂は緑~青のボディ。♀は銅色~紫色をしています。同産地でも色には変異があります。
♀の特徴はお腹が半分オレンジなところ
これで他の種(特にタダルリ♀)とすぐ判別可能です。
成虫は他のコルリと同じようにブナの新芽を噛っているようなのですが、ユキグニコルリほど簡単ではなく、確実な採集をするならば材採集。
発生時期の4月5月に林内を行動する個体を見つけるのも手ですが、いかんせんシーズンの短いクワガタですのでタイミングと場所が合わないとなかなか会えません。
採集記
12月一週目の日曜日、トウカイコルリの多産地に連れて行って頂ける事となり行って参りました。
初めての多産地採集、期待一杯です。
現地着。もう12月ですのでいくら暖かい日と言えども気温は5℃以下。
寒い‥‥
採集の格好を整えて林内へ出発です。
コルリクワガタの類は、じめじめした環境を好むらしく、そんな林床を徘徊します。
良い材ないかなぁと、ふらふらしているとこんなマークを発見。
(・)←これ。
これがルリクワガタ属の産卵マーク。
こういった材を見つけたら鉈で慎重に薄く削っていきます。
そうすると…
ポロっとキラキラしたもの発見!
トウカイコルリクワガタの♀!
まだまだ初心者な私ですが、連れて来てもらった場所は多産地と呼ばれる地。追加を頑張って探します。
ぽん
ぽん
ぽん
と何頭か成虫を出すことに成功!
幼虫もいくらか出てくるので飼育分をお持ち帰り。
持ち帰った幼虫は、クワガタ用のマットに幼虫が入っていた材を入れて飼育できるようなのでチャレンジ。
小分けにしてやってみます。
狙って何頭か出せたことで、成虫が入る材の感覚を少し掴めた気がします。
今回連れて行ってくださった方に、感謝申し上げます。
ではでは。